「好きなんだ」に「ありがとう」と返答… すれ違い続けた二人を結んだ妹のアドバイス 12年ぶりの再会から家族になった同級生夫婦の結婚ウラ話

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「私も好きと思ってるけど……」

 予定通り飲みには行ったが終電がなくなり、彼は香代さんの自宅へ。道中、彼女は切り出した。「昨日はごめんね。私も好きと思ってるけど(貴裕さんの言葉が)『好きなんだ』で終わっちゃったから……」。驚いた貴裕さん。「え? そうなの?」。その話題は避けたいと思っていたところに想定外の回答。喜んだ彼は改めて交際を申し込んだ。

12年ぶりの再会

 二人は高校の同級生。高1だった10年冬のスキー合宿では到着後すぐケガをした彼女と、直後に柔道の大会を控え、ケガの振りをしてサボった彼が一緒にレポートを書かされたこともあったが、彼女はその後、高校を辞めて音信不通に。

 22年夏、貴裕さんは目前の大会のチラシを見ていた際に〈ラウンドガール有泉香代〉という文字と写真を見つけた。12年半の空白があって確信は持てなかったが、珍しい名前に「もしかしたら」と思うも、初のラウンドガール役の香代さんは彼のことを忘れていた。

 彼女は大会の主催者から「同じ高校かも」と彼のことを聞き、同級生に尋ねると「覚えてないの? いたじゃん」と言われて思い出した。以後、互いのSNSをフォローしあう。

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