6人の孫に恵まれて 「あーちゃん」高橋惠子、103歳まで生きると決めて「それまでに転職するつもりです」

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水鳥に「見入っちゃいます」

 古稀を迎え、どのように日々を送っているのか。

「今朝も犬と、雄のビーグル犬なんですけど、一緒にお散歩してからここに来ました。舞台でのセリフを覚えなければならないときは、散歩しながら練習をするのですが、セリフということが分かるみたいで、全く気にせずに歩いていくわけ。

 でも、お友だちが来たときは真っ先に振り向いて知らせてくれたり、話しかけたときは、すぐに答えてくれたりする。通じるんですよね。そうそう、ずっと夢だったんですけど、猫も飼っていて、猫と犬と、一緒に寝てくれたらいいなあという願いが実現したんです。とてもうれしかった」

 北海道の牧場で育ったから、自然との親和性が高いのかと向けたところ、「そうかも知れません」と、こう続けた。

「川べりを歩けば、白鷺とか、鴨とか、いろんな水鳥がいるんですよね。見つけたらもう、見入っちゃいます。トサカにきれいな飾りみたいなのをつけていたりして、飽きません。そういえば娘もトカゲを飼ったりしていました。『がっちゃん』っていうの」

 1982年公開の映画「TATOО〈刺青〉あり」で女優と監督として出会い、結婚した伴明監督と暮らして43年。監督を見守り、ゆっくり歩く姿が映画祭などで目撃されている。

 サザンオールスターズの桑田佳祐がソロとして2012年に発表した楽曲「幸せのラストダンス」のミュージックビデオに高橋は出演し、桑田の妻役を演じている。そのミュージックビデオを、伴明監督がとあるスナックで目を細めて見ていた、というエピソードを伝えると、「まあ、そうなんですか」と嬉しそうに笑った。

 インタビューのあと、カメラマンの撮影に応じた高橋は撮影後、また喫茶店に戻って来て、記者に挨拶してくれた。そういう律義さは昔から変わらず、だからこそファンのみならず、映画関係者らにも愛され続けているのだろう。

 第3回【「女優」という呼ばれ方に「誇りを持っています」 70歳・高橋惠子が持論「何でもかんでも同じにしちゃうのはつまらない」】では、石原裕次郎や松田優作などスター俳優との共演エピソードなどを語っている。

高橋惠子
1955年、北海道出身。1970年、映画「高校生ブルース」でデビュー。ドラマ「太陽にほえろ!」のシンコ役で人気に。1982年に監督の高橋伴明氏と結婚。映画・舞台・テレビで活躍を続けている。

デイリー新潮編集部

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