6人の孫に恵まれて 「あーちゃん」高橋惠子、103歳まで生きると決めて「それまでに転職するつもりです」

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賑やかな日々

 私生活では6人の孫たちに恵まれ、「あーちゃん(おばあちゃん)」としての生活でも注目を集めている女優の高橋惠子(70)。昨年、娘一家と同じマンション内に引っ越し、賑やかな日々を送っている。(全4回の第4回)

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「(そういう暮らしを)思い描いていたわけではないのですが、それもありっていう感じで、普通に受け入れています。娘からも『まさかこんなに孫ができるとは思っていなかったでしょう』と言われるんですけど、『そうだよね』と答えつつ、それほどいっぱいいるという感じがしないんですよね。一緒になっても、まとまっていると言いますか、ワイワイ、うるさいということもありません」

 恒例の行事のようなものはあるかと向けたところ、「あります」とこう言った。

「夫の奈良の実家の風習を受け継いでいるものがあります。お正月に家族全員集まって、お箸の袋にひとりずつ名前を書いて置いておく。それぞれそこに座って、新年の抱負を語っていくんです。今年の抱負ですか? わたしは今年、舞台が3本決まっていたので、それをがんばりますと話しました」

 孫の成長を見守ることを第一に生きるおばあちゃんではないらしい。

「そうですね、普通に接していますけど、お互い様、それぞれの立場で接しています。積極的に何かを教えよう、ということも一切ないです。わたしはわたしで忙しいし、孫たちから教わることだってあるので、お互いです。

 わたしは103歳まで生きると勝手に決めているのですが、それまでに転職するつもりでいます。日本文化を海外に伝える仕事がしたいのです。最近は日本に来る海外の方が多いし、日本にいながら日本文化を海外の人に伝えることができるのではないかって思うんです」

 たとえば……として、以前出演した舞台の台詞にあったという、浅野内匠頭の辞世の句、「風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん」を詠みあげ、「風に誘われるように散っていく桜の花を惜しみつつ、それと自らの命をかさね、儚く散ってしまう無念さを詠んでいるのですが、妻である阿久里(ようぜんいん)を演じたとき、花を愛でるとか、歌にする日本の文化がいかにすばらしいかと知ったんです。そういうことを伝えていきたいですね」

 自らのエンディングについては、どうなのだろうか。

「人生100年とか言われていますけど、始まって、終わるという長さの感覚ではなく、その先もあるように思うようになりました。今生のエンディングはあっても、そこばかり考えるのではなく、年齢に縛られず、もっと色んな事をしていいんだと思うようになりました。大勢で暮らしても、ひとりで暮らしても、自分を大事にして、楽しんで、この世で生きていることを十分に味わったらいいと思います」

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