血縁者は「事件が親戚の結婚の障害となったことも」 未だ消息不明の「阿部定」 生きていれば「120歳」
阿部定事件が起きたのは、1936(昭和11)年5月18日。今年で90年目を迎える。阿部定が生まれたのが1905年(明治38年)5月28日だから、今年5月末で生誕から120年という節目となる。
首絞め情事の果てに最愛の人の命を奪い、さらには牛刀で切り取った局部を隠し持ち逃亡を図った、阿部定。
節目の年を機に、『阿部定正伝』の著者、ノンフィクションライターの堀ノ内雅一氏が、彼女の人生を振り返り、なぜ阿部定がここまで人々の関心を引き付け続けるのかを探った。...