フィリピンで手術中に無念の最期「ジャンボ鶴田」 “最強王者”が最初に訴えた異変は「だるい、疲れる」
レスリングの五輪代表選手、全日本プロレスのスター、そして教育者――。2000年5月13日、「完全無欠のエース」「怪物」などと呼ばれたジャンボ鶴田さんがこの世を去った。それから25年が経ったいまも、臓器移植手術中に大量出血という死因は強烈な印象を残す。生前の鶴田さんを知る者たちが語った、手術までの経緯とは。
(「週刊新潮」2000年6月1日号をもとに再構成しました。敬称一部略)
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壮絶な死だった。肝臓癌の末期と診断された元プロレスラーのジャンボ鶴田(49)は、臓器提供者を求めて彷徨った。...