母に説教され「行きたくない」と風呂に入らずオーディションへ…元48アイドルの美女が“嫌々はじめた”活動を10年続けた理由

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なぜ卒業を?

――その後、SKE48には10年以上在籍し、昨年3月にSKE48からの卒業を発表しました。最終的な卒業の決め手はなんだったんですか。

 10周年ライブが終わった時に「もうやりきった」と思って。次の日に事務所に話しに行きました。

 これまでも高校卒業や、20歳になったときなど節目節目では卒業を考えたことはあったんです。別にもともとアイドルになりたかったわけじゃないから、続けてもなぁと思っていて。でも辞める勇気もなくて、だらだらときてしまって。

 10周年のタイミングで一回考えたんです。この先、私は何がやりたいだろうって。そうしたらSKE48として、アイドルとしてやりたいことが思い浮かばなかったんです。 これってもう自分の中でやりきっているんだなと思いました。

「あぶ刑事」に出たい

――芸能の仕事を辞めることは考えましたか?

 いや、考えてなかったですね。社会経験もなく、ずっとアイドルだけしてきたので、急に普通の仕事をするとかは絶対できないなと思ったので。

――芸能界に残るにあたってやりたいことはなんだったんですか。

 辞める理由としては「お芝居をやっていきたい」と伝えました。

 SKE48の運営が今の事務所になったタイミングで、今までのSKE48を知らないスタッフさんが入ってきたんです。そういう人の中で「北野は女優に向いているから、やってみようよ」と言ってくれる人がいて。そこから挑戦するようになりました。

 最初はやはりやらされている感があって、ちょっと嫌だったんですよ。でも月日が経って、自分が卒業すると考えた時に、いま何をやりたいのかなと考えていたら、女優という選択肢があったなと思って。

 なので卒業を決める前に1回お芝居にチャレンジしてみようと思って。 初めて舞台に挑戦したんですよ。改めてちゃんとお芝居に集中してやったら、楽しさに気づけたんです。

 それで卒業後に「お芝居をやってみたいです」と言ったら、「じゃあ一緒に挑戦しよう」となって、今こうやってお芝居を中心に活動できています。

――やりたい役柄とかはありますか? 10代の頃のインタビューを見ると刑事になりたいと話していましたが、例えば刑事役とか。

 刑事役はやりたいです。刑事ドラマとか、サスペンスドラマが小さい頃から大好きで。でも私が好きな作品に出たとしても、その世界観を壊してしまったら嫌だなと思ってしまうんです。

――好きな刑事ドラマはありますか。

「あぶない刑事」が好きなんです! 以前、ファンの方に昔のおすすめ刑事ドラマを聞いた時に「西部警察」と「あぶない刑事」が圧倒的に多かったんですよ。それで「あぶ刑事」を
見てみたらめっちゃ面白くて。ドラマに映画も全部見ました。

――北野さん、今25歳ですよね。その年齢で「あぶ刑事」は相当珍しい。

 去年も映画(「帰ってきた あぶない刑事」)が公開されて、初日に見に行ったのですが、周りの年齢層が高すぎて、私一人だけめっちゃ浮いてました(笑)。

 タカとユージと一緒の作品に出られたら嬉しいですけど、出たことによって「あぶ刑事」の世界観を壊したらいやだなと思っちゃうから。 でも舘ひろしさんと柴田恭兵さんとは写真を撮ってもらいたい…。やっぱり出たいです。

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【記事後編】では、「ここまで脱ぐの!?」と話題を呼んだ写真集の撮影秘話について語ってくれた。

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。ウェブメディアウォッチャー。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。その後、テレビ局のオウンドメディア編集長を経て、現在はフリーライターとして雑誌、ウェブで記事を執筆している。著書に日本初のグラビアガイドブック「一度は見たい! アイドル&グラビア名作写真集ガイド」(玄光社)。noteでマガジンを連載中 X:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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