昭和的「人情」と令和の「孤独」が交差 築45年団地が舞台のドラマ「しあわせは食べて寝て待て」が示す“再生”の処方箋
団地が舞台の理由
前評判は高くなかったNHK「ドラマ10 しあわせは食べて寝て待て」(火曜午後10時)が人気を集めている。脚本には金言が並び、映像も凝っている。クオリティという点では春ドラマ屈指に違いない。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】
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「しあわせは食べて寝て待て」の主な舞台は築45年の団地。主人公・麦巻さとこ(桜井ユキ)はその一室を借り、1人で暮らしている。
舞台が築古の団地という点は「団地のふたり」(2024年)と同じだ。...