「フジの新幹部に書類送検の過去」「デートを断った後輩女性を叱責した反町氏は処分されず」 株主総会を前に問題山積のフジテレビ

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「おわび用の和菓子を経費として申請」

 反町氏の社内評に関しては「勉強熱心」か「横柄」といった両極端の言葉に集約されるが、番組降板後は永田町の議員会館に赴き、おわび行脚に精を出していたとも。

「切腹最中を持って、懇意にしていた議員の事務所を訪れて“政治家転身”への意欲を冗談交じりに話していたと聞きます。すでにキャスター復帰の芽は消えているため、今後の身の振り方は本人次第ですが、問題は持参した和菓子の購入費を会社に経費として申請したとされること。“セコい奴だな”と周囲から失笑を買っていますよ」(前出のフジテレビ関係者)

 さて、注目のフジ・メディアHDの定時株主総会は6月下旬に開かれる予定だが、「大荒れは必至だ」と話すのは外資系ファンドの日本人幹部である。

「大株主で、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツの提案に対し、フジ・メディアHDは“真摯に検討する”との声明で応えましたが、ダルトンが目指すのは金光修氏(70)を筆頭に、日枝氏の息のかかった人間を排除することです。今後、ターゲットとなるのは亀山氏や反町氏だけでなく、金光人事で選ばれた新役員にまで及ぶ可能性は十分にあります」

「書類送検された過去」

 今回、新任された幹部の中でも、ひときわ「なぜ?」と驚きの声が上がった一人が、3月にフジテレビの国際・新規事業開発担当の執行役員に就任した飯島晶子氏だという。

「飯島氏は過去、フジと伊藤忠商事が共同で設立したアジア向けの通販事業などを行う企画会社(18年に清算)でプロデューサーを務めていましたが、同社の社長が金光さんでした。その後も金光さんの引き合いで、フジ・メディアHDの経営企画部に移ったと聞き、“お気に入りを登用するやり方は日枝氏と瓜二つ”と揶揄(やゆ)されています」(前出のフジテレビ関係者)

 同じくフジテレビの執行役員に新任された鈴木吉弘氏(56)についても訝る声が。「電車男」や福山雅治主演の大ヒットドラマ「ガリレオ」などのプロデューサーとして知られる鈴木氏だが、

「実は04年に番組のロケに無許可業者の白バスを使ったとして警視庁に書類送検された過去があります。その後、09年にフジを退社し、フリーのプロデューサーとして活動していましたが、17年に復社。金光さんが能力を高く買っているとは聞いていましたが、“出戻り”の人間が執行役員に就くなど前代未聞です。ダルトンにつけ入る隙を与えないかと不安です」(同)

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