トランプ大統領は「保守政治家ではなく、むしろ無政府主義者」と専門家が指摘…無理難題を吹っかけるトランプ政権に日本が採るべき“唯一の方法”とは
触らぬ神に祟りなし
何でもぶっ壊すという姿勢が名門大学に向けられれば、補助金の凍結が決まる。同じ方針が日本に向けられると、「アメリカの自動車を日本に輸出する場合、ボウリングの球を6メートルの高さから車のボンネットに落とし、少しでもへこんだら不合格という非関税障壁が存在する」という事実無根、荒唐無稽な主張となるわけだ。
こんな大統領とあと4年間、日本は向き合う必要がある。今後、どう対処すべきなのだろうか。コロンビア大学のようにある程度は受け入れるか、ハーバード大学のように徹底的に戦うか、どちらが得策なのだろうか──?
「トランプ大統領への対処は、『触らぬ神に祟りなし』が大原則だと考えます。何しろ相手に理屈は存在しないのですから、話し合っても無駄です。トランプ大統領の暴言を『トランプ流のディール、交渉術』と無理矢理に解説する専門家や識者がいますが、率直に言って見当違いです。トランプ大統領に深い考えなどなく、常にデタラメを吠えていると見なすほうがかえって正確でしょう。幸いなことにトランプ大統領の目は中国、メキシコ、ロシア、カナダ、中東という国や地域に向けられています。実のところ日本に対する関心はそれほどないはずで、これを利用しない手はありません。とにかくトランプ大統領には愛想良く振る舞いながら、なるべく近づかない。直接会談の機会は最小限にする。交渉の必要があれば、国務長官や駐日大使と密に連絡を取り合う。そうやってトランプ大統領の4年間をひたすら逃げ回るのが最上の外交方針でしょう」(同・古谷氏)
第1回【ハーバード大で「リベラル狩り」、AP通信に「出禁」命令…トランプ大統領はもはや“独裁者”か 「日刊ゲンダイでも読んでくださいよ」と返した安倍元首相との決定的な違い】では、トランプ大統領の名門大学に対する言論弾圧の実態や、故・安倍晋三氏との違いなどについて詳細に報じている──。








