ハーバード大で「リベラル狩り」、AP通信に「出禁」命令…トランプ大統領はもはや“独裁者”か 「日刊ゲンダイでも読んでくださいよ」と返した安倍元首相との決定的な違い
安倍元首相とトランプ大統領
記者は2016年2月に衆議院の予算委員会で戦われた舌戦を思い出したという。いずれも当時、民主党の階猛議員が安倍晋三首相に対し、「安倍政権で報道機関が萎縮しているのではないか」と質問。これに安倍首相は「帰りに日刊ゲンダイでも読んで下さい」と笑顔で反論して話題を集めた。
夕刊紙の日刊ゲンダイは安倍政権に批判的な報道で知られていた。多分に皮肉のこもった言い回しながら、安倍首相は「自分の政権下では言論の自由は保障されている」と主張したわけだ。
「トランプ大統領と安倍首相は初対面の時から意気投合し、その後も親交が長く続いたことで知られています。さらに2人とも“保守”が政治スタンスの中心です。しかし、その強権のレベルは全く違うと言わざるを得ません。安倍首相はユーモアを交えて『日刊ゲンダイを読んでください』と答弁する余裕がありました。一方のトランプ大統領は大学やメディアに言論弾圧の姿勢を鮮明にしています。実際、アメリカに滞在する日本人留学生のビザ取り消しが相次いでいるとの報道もあります。さらにメキシコ湾を『アメリカ湾』に改める大統領令に従わないAP通信をホワイトハウスの代表取材から締め出しました。それこそトランプ大統領は『日刊ゲンダイも許容しない』政治姿勢をあらわにしたと言うことも可能だと思います」(同・担当記者)
第2回【トランプ大統領は「保守政治家ではなく、むしろ無政府主義者」と専門家が指摘…無理難題を吹っかけるトランプ政権に日本が採るべき“唯一の方法”とは】では、ネット右翼など右翼の動向や思想、さらにアメリカ政治にも詳しい作家の古谷経衡氏が「トランプ政治の本質」について語る。








