「内野聖陽」主演の自衛隊ドラマ「PJ」が好調スタート 「パワハラ満載」「働き方改革に逆行」でも人気の理由とは
男臭くて単細胞でちょっと不器用な内野聖陽(56)が帰ってきた。4月24日スタートの木曜ドラマ「PJ~航空救難団~」(テレビ朝日)は、航空自衛隊小牧基地(愛知県)に実在する救難教育隊を舞台に、航空救難団(通称PJ=パラレスキュー・ジャンパー)の隊員を育てる物語だ。もちろん航空自衛隊の全面協力。そこで“鬼教官”を演じているのが内野である。
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初回の視聴率は8・8%で、4月期の連ドラでは日曜劇場「キャスター」(TBS)の14・2%、月9「続・続・最後から二番目の恋」(フジテレビ)の9・4%、「特捜9 final season」(テレ朝)の9・1%に次ぐ数字だ(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)。民放プロデューサーは言う。
「初回としてはまずまずの数字と言っていいでしょう。断トツの1位スタートを切った『キャスター』は第2話で11・7%、第3話で10・9%まで落ち、『続・続・最後から二番目の恋』は第2話で8・4%、『特捜9 final season』も第2話で8・7%ですから、このまま突き進むことができれば、今期のナンバーワンになる可能性があります」
主演の内野はテレ朝の連ドラ出演は15年ぶりという。
「2010年4月期の『臨場 続章』以来となります。しかも、テレ朝としては初のレスキュー大作だそうです。ストーリーとしては、警察学校を舞台に木村拓哉が冷徹な教官を務めた『教場』(フジ)の自衛隊版と言っていいでしょう。ただし、近年は『きのう何食べた?』(テレビ東京)で同性愛者のケンジを熱演した内野さんですから、鬼教官ながら愛すべきキャラになりそうです」
隊員たちに「日本の真裏にあるブラジルにまで届く声を出せ!」と気合いを入れるも「日本の真裏はウルグアイです!」とツッコまれてたじろいだり、別れた妻(鈴木京香=56)との娘(吉川愛=25)にはやたらと甘かったり……。
監督と脚本はヒットメーカー
「キャラとしては13年1月期に放送された『とんび』(TBS)で演じた、ぶっきらぼうながら息子を不器用に愛する父親役に似ているかもしれません。この時の監督が平川雄一朗さん。TBSでヒットした『ROOKIES』や『JIN―仁―』、『義母と娘のブルース』で知られ、今回の『PJ』でも監督を務めています。また、脚本の高橋泉さんは映画『東京リベンジャーズ』シリーズで知られています。視聴者を乗せるのが上手い2人です」
もっとも、物語の舞台が自衛隊なだけに、その教育方法は一般的にはパワハラ満載と言っても過言ではない。
「ロケ地は本物の小牧基地を使っており、13年4月期に新垣結衣の主演で放送された航空自衛隊の広報室を舞台にした『空飛ぶ広報室』(TBS)以上の協力っぷりです。おちゃらけや恋バナが挟まる余地はありません。隊員たちに中腰の姿勢を続けさせた上に放水したり、明け方に起床させて鍛えたりと、シゴキとも言われかねませんし、働き方改革に逆行していると指摘されても仕方がないでしょう」
そんなドラマが好視聴率でスタートを切ったのだ。
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