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高さ30メートルの「摩崖仏」

 ここまでは異国体験ができる施設などを紹介してきたが、最後にご紹介するのは、「失われた世界遺産」を連想させる巨大仏像を誇るお寺だ。「鋸山日本寺」(千葉県鋸南町)では、岩壁に彫刻された石仏として日本最大のサイズを誇る「薬師瑠璃光如来」を拝むことができる。
なぜ「失われた世界遺産」かといえば、かつて石切り場だった鋸山に開かれた日本寺の山頂にある「百尺観音」が、2001年にイスラム原理主義勢力タリバンによって破壊されたバーミヤン大仏に似ているから。それゆえ「日本のバーミヤン」なんて異名を得ているのだ。6年がかりで彫られ、約60年前に完成した、高さ約30メートルの摩崖仏である。

 ここ日本寺は、約1300年前に開かれた関東最古の勅願所。山の中腹には高さ31メートルの巨大大仏が鎮座。1500体以上もの羅漢像を眺めながら参道を登り続けると、その先で世界遺産の“そっくりさん”を拝むことができる。

 なお、鋸山山頂の断崖絶壁からせり出した展望台は「地獄のぞき」と呼ばれる絶景スポット。東京湾や富士山も見渡せるが、高所恐怖症ならずとも足が震えそう。

 拝観料は700円。参拝と登山と絶景が楽しめる上、失われた世界遺産の日本版が見られるって、かなりお得かも。

撮影・本田武士、福田正紀

週刊新潮 2025年5月1・8日号掲載

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