1000円以下でイギリス、タイ、台湾を旅行できる? GWにオススメな「海外旅行気分を味わえる」スポット5選

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台湾の宮大工の手で15年かけて建立

 ヨーロッパのお次は、お隣・台湾の宗教を身近に感じることができる、「五千頭の龍が昇る聖天宮」(埼玉県坂戸市)。そびえたつ正面の天門には大小無数の龍が。黄色い屋根はきらびやかな装飾が施された豪華な造り。台湾の宮大工の手で15年かけて建立された「まるで台湾」な道教のお宮である。

 当然、参拝方法も台湾式。ご本尊の前では30センチもの長い線香を手に持ち、できるだけ細かく具体的にお願い事を伝える。また二礼二拍手ではなく、最後に合掌とお辞儀を12回繰り返す。

 おみくじも台湾流。番号が書かれたくじを引いた後、陰・陽を表す一対の木札「シンプエー」を落とし、陰と陽がそろうまで何度もやり直す。木札が床に落ちる「カランカラン」という音が堂内に響き、おみくじだけでも厳かな気分が味わえる。

 宮内の休憩所には台湾の食品や飲料の自販機があるなど、どこを見ても台湾。そのため、テレビ番組のロケや太極拳の催しなどにも利用されるという。拝観料500円で行けるリトル台湾なのである。

狙い目は第1日曜日

 お次は、本場の修行僧による祈りと絶品タイ飯を体験できる「ワットパクナム日本別院」(千葉県成田市)だ。成田駅から車で30分弱の田園地帯に色鮮やかなお堂がそびえる。タイの仏教寺院の中で最も大切な建物とされる布薩堂である。タイの有名なお寺「ワットパクナム」の別院として、在日タイ人の心のよりどころとなるべく1998年に開かれた。タイから招聘(しょうへい)した宮大工が、様式から装飾まで本場そのままに建造した。

 入場は無料、自由に見学できるが、交わされる会話も張り紙もほぼタイ語。昼前に行われる読経にも参加できるが、日用品や食べ物など何らかのお布施を持って行くのが礼儀である。祈りの後は参拝者たちに本場のタイ家庭料理が振る舞われることも。臆せず参加すれば、ビュッフェ形式で絶品料理が楽しめる。参拝者の多い休日や、フリーマーケットが開かれる毎月の第1日曜日が狙い目。11月に行われる「カティナ衣奉献祭」の日には数千人もの在日タイ人が訪れ、何十店も並ぶ屋台の料理が全部無料になるという。

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