巨人3軍落ち「浅野翔吾」はもっと自然体に構えよ、キャベッジと甲斐はボール球に手を出すな【柴田勲のコラム】
チーム状況からすれば大健闘
巨人が開幕からの阪神戦連敗を5で止めて屈辱を免れた。3連戦の3戦目の27日に接戦を制した。敗れていれば、88年ぶりの記録になっていた。
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代打の岸田行倫がよく打った。バットを短く持って集中力を高めて岩崎優の真っすぐに食らいついた。価値ある一打だった。
阿部慎之助監督率いる巨人は25試合を消化して13勝11敗1分で3位、首位の阪神とは1.5ゲーム差だ。いまのチーム状況を考えれば、この位置はよくやっていると思う。
エース戸郷翔征と坂本勇人が不調でファーム落ち、開幕前に右足を負傷した丸佳浩の復帰はめどが立っていない。
投打がバッチリそろっている阪神
一方の阪神は大きなけが人がいない。1番~7番まで固定のメンバー、違いは8番に木浪聖也か小幡竜平が座るかだ。先発陣はもちろん、中継ぎ陣も充実している。
投打がバッチリそろっている。チームはいい状態にある。この阪神に1.5差、何度でも言うが頑張っていると言っていい。
25日から27日までの3連戦は赤星優志、石川達也、堀田賢慎が先発したが、赤星と石川は4回まで、堀田がなんとか5回までしのいでくれた。あとは中継ぎ陣が踏ん張って大勢、ライデル・マルティネスにつなぐ。苦しい戦いを強いられた。
阿部監督は次回も堀田を使いたいと話していた。正直、それはどうか。被安打2で1失点ながら5死四球、次は怖い。課題はやっぱり制球力だ。見ているとアバウトだ。よく1失点で済んだと思う。
阪神の大投手・小山正明氏との思い出
阪神のOBで長年主戦投手として活躍された小山正明さんがお亡くなりになった。通算320勝を挙げた大投手。「針の穴を通す」とも評されたコントロールが代名詞だ。
私も対戦したがまさに絶妙だった。当時は真っすぐとカーブだけだったが外角低め、内角低めに決めてくる。球威は感じなかった。コントロール勝負だった。
なんせ捕手の山本哲也さんが構えたミットがほとんど動かなかった。動かしても5センチから10センチくらいだったと思う。
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