「異常な数に恐怖を覚えました…」 重要文化財「上野東照宮」で“偽アカウント”が120個まで増殖の“怪”
なぜ神社が狙われたのか
こうした偽アカウントは上野東照宮以外の神社でも、また芸能人や企業などでも作成されている。ニュースサイトを偽装したものもあれば、地方公共団体やショッピングサイトまで、かなり幅広い。そして、こうした偽アカウントが作成されていることを被害者が知らないまま、放置されているケースも少なくないようだ。
今回、被害に遭った上野東照宮はXでの情報発信を積極的に行っており、他の神社よりもネットに精通しているといえよう。しかし、地方の神社や寺院はSNSをそもそも開設していないことも多く、関係者が監視していないケースがほとんどだ。そのため、偽アカウントや偽サイトが作成されても、気づかれにくいかもしれない。
人々の純粋な信仰心を利用して、詐欺に誘導している可能性もある。昔から、特に地方では有名な神社や寺院を騙って、寄付金を集めるような詐欺はあったためだ。今回の上野東照宮の偽アカウント事件は、その舞台がネットに置き換わったといえる。様々な手口が出てきているネット上の詐欺には、警戒したいものである。





