日テレが青ざめる日曜ドラマ「ダメマネ!」の低調スタート 「川栄李奈」主演でも、あの超低視聴率ドラマと主要スタッフが同じで

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疑問と違和感の積み重ね

「川栄が入社したTOYOプロダクションは1部から4部に分かれており、1部は輝ける大物が所属し、4部は売れない連中の吹きだまりという設定。なんだか、所属タレントの野々村真や山口もえが自虐的に“ダスト組”があるとネタにする、スターダストプロモーションを彷彿させる事務所です。とはいえ、4部には売れないタレントたちが住み込みのように居座っていますが、そもそもタレントは事務所には滅多に顔を出しません。仲良く留まることもありません。竹中さんが演じた“老害”大物俳優は、勝新太郎さんなどが活躍した昭和の時代を意識したのでしょう。しかし、当時だって度を過ぎたわがままや暴言を吐く俳優はいませんでした。そんなことをすれば、即、使われなくなりましたから」

 その竹中も川栄の啖呵によって気持ちを入れ替える。

「初回はパワハラやマンスプレイニング(男性の女性を下にみる言動)がテーマになっていましたが、『水戸黄門』(TBS)のようなスカッとする勧善懲悪でも、『不適切にもほどがある!』(同前)のような破壊力もない。竹中さん演じるかつての大物俳優が、ギャラが固定から歩合の新人となって4部に加入するというヌルっとした結末はスッキリしませんでした。川栄の啖呵の台詞回しも正しい日本語とは言いがたく、誰も正そうと思わなかったのか……。そうした些細な疑問、違和感の積み重ねでチャンネルを変えた人は少なくなかったと思います」

 とはいえ、まだ初回である。

強敵との被り

「そんな悠長なことは言っていられません。日曜の夜に業界っぽいドラマを持ってきたこと自体が失敗なんです。今期、TBSの日曜劇場は、阿部寛・主演で報道番組の裏側を描く『キャスター』で、初回視聴率が14・2%と絶好調です。『ダメマネ!』は『キャスター』が終わった30分後にスタートします。『キャスター』で脇を固めるのは、永野芽郁、岡部たかし、音尾琢真、高橋英樹、特別出演の北大路欣也と、豪華さでも負けていません。さらに、27日放送の第3話には、民放のドラマは11年ぶりとなる、のんが出演すると発表されました。話題をすべて持っていかれてしまいそうです」

 相手が強すぎたということか。

「戦略ミスもあると思います。脚本の一人は、キングオブコントに優勝したお笑いコンビ・かもめんたるの岩崎う大さんで、コントでは天才、奇才と評されています。そのためバカリズムさんを超える脚本家となれるか期待されているのですが、スタッフを見ると心配にならざるを得ません。ワースト記録を作った『若草物語』のチーフプロデューサーと監督の一人が一緒なんです。思えばあのドラマも、主演の堀田真由が大先輩(生瀬勝久)に対して、全く共感できない啖呵を吐いていました。繰り返しにならないことを祈ります」

デイリー新潮編集部

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