「“SM系のお店”に偽名で通っていた」 覚醒剤所持で逮捕「金田中」社長の乱れた生活 「ノリノリで現れて奇声を発することも」

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 古くは吉田茂、直近では石破茂首相(68)が訪れたばかり。「金田中(かねたなか)」は歴代の首相はもちろん、政財界の大物が会食の場として利用してきた老舗料亭である。その岡副(おかぞえ)真吾社長(63)が今月9日、覚醒剤などの所持容疑で逮捕された。聞けば、普段から奇行が目撃される危ない人だったそうで。

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幼稚舎から慶應のお坊ちゃん

 金田中のルーツは大正時代の茶屋にさかのぼる。戦後、それを板前の岡副鉄雄が買い取り、料亭に変えた。

「『新喜楽』『吉兆』と並ぶ“日本三大料亭”の一つといわれています。金田中グループとして都内に4店舗を構え、本店は銀座7丁目の『新ばし 金田中』。ここは横山大観の襖絵や北大路魯山人の器など、日本文化を味わえるお店としても有名です」(政治部記者)

 逮捕された岡副社長は、3代目。幼稚舎から慶應のお坊ちゃん育ちで、芸者衆の祭典「東をどり」を主催する「東京新橋組合」の頭取も務めてきた。

「昨秋、タクシーに乗った際、あろうことか覚醒剤と大麻を置き忘れ、警視庁から内偵されていたようです。先日、捜査員が“所持の容疑”で逮捕しようと彼の自宅を訪れました。すると、その場でも覚醒剤が見つかった。日常的に薬物を使用していたということでしょう」(社会部記者)

「手が震えていた」

 本誌(「週刊新潮」)は2年前、金田中のブラック体質と岡副社長のパワハラ問題を報じた。ある支店の料理長だった男性は、休みが70日ほどしかなかった年もあり、1日平均12時間以上も働かされていた。岡副社長から理不尽な叱責を受け続け、最後は事実上のクビを宣告されたという。

「岡副社長は、日頃から様子がおかしかった」

 とは、金田中の関係者。

「例えば、料理人が新メニューを披露し、総料理長や岡副社長に食べてもらう“試食会”の場で突然、怒鳴り散らしていました。“そうじゃない、俺にやらせろ”と。でも、自ら包丁を握って料理を作ろうとしたら、手が震えてうまく切れなかったことも。本人は“厨房で7年修業した”と言っていますが、料理はからっきし。手の震えは、包丁さばきに自信がなかったからなのか、それともクスリの影響だったのか」(同)

 かつては、薬物使用者と親和性が高いとされるダンスミュージックの一種、トランスを好んで聴いていたという。

「ヘッドホンを着けてノリノリで試食会にやってきて、ブツブツと呟いたり奇声を発したりしていたそうです」(同)

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