アリに敗れて人生が激変 聖職者になった「ジョージ・フォアマン」を再びリングに立たせた“母の言葉”(小林信也)
ジョージ・フォアマンは1973年1月、WBA・WBCボクシング世界ヘビー級統一王者ジョー・フレージャーに挑戦した。フレージャーはモハメド・アリに勝ち、史上最強とうたわれていた。その猛者からフォアマンは1R(ラウンド)に3度、2Rにも3度ダウンを奪い、TKO勝ちする。フォアマンのパンチ力は見る者に戦慄を与えた。人々は〈キングストンの惨劇〉の名でフォアマンvs.フレージャー戦を記憶している。
「象をも倒す」と形容されたフォアマンは、獰猛なファイターの迫力をまとっていた。...