【べらぼう】“毒手袋”でお世継ぎ死亡、白眉毛「松平武元」も…誰の仕業? 歴史はどう伝えているか
将軍の世継ぎ急死をめぐるミステリー
10代将軍徳川家治(眞島秀和)の嫡男、家基(奥智哉)が急死した。安永8年(1779)2月21日、鷹狩に出かけた家基は、自分が放った鷹がねらった雉を取り逃がしたのが悔しくて、いつもの癖で右手の親指の爪を噛んだ。もっとも、手袋をしていたので噛んだのはその上からだが、直後に倒れて帰らぬ人となった。NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第15回「死を呼ぶ手袋」(4月13日放送)。
このような場合の通例として「心臓に急病」とされたが、父の家治は、壮健そのものだった家基の急死に納得がいかない。...