ブリに日本酒… アメリカで大人気の日本食材、生産者から悲鳴 「恩義があるので、値下げを飲まざるを得ない」
「顧客の動向がまったく分からない」
意外な分野で米国の異変を感じた企業がある。
主にアイスクリーム用のコーンを販売する企業「もみまる」(香川県善通寺市)に聞くと、
「米国消費の冷え込みが激しいようで、顧客の動向がまったく分からなくなっています。輸出の際、日本から船便を使えば1カ月半近くかかる。アイスの消費が増える夏を見据えると、まさに今が繁忙期なので困っています。主力製品はグルテンフリーのパフ型コーンですが、米粉を使っているのは世界でもウチだけ。販売先の9割が海外ですが、大半は一番ニーズのある米国向けなので、価格設定も含めて先が読めません」
不確実性が高まる一方の米国に対して、われわれはどう向き合うべきなのか。
前編【トランプ関税でも「無印良品はほぼノーダメージ」の理由とは 一方ユニクロは「踏んだり蹴ったり」】では、日本を代表するグローバル企業が被るダメージについて報じている。
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