ブリに日本酒… アメリカで大人気の日本食材、生産者から悲鳴 「恩義があるので、値下げを飲まざるを得ない」

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「顧客の動向がまったく分からない」

 意外な分野で米国の異変を感じた企業がある。

 主にアイスクリーム用のコーンを販売する企業「もみまる」(香川県善通寺市)に聞くと、

「米国消費の冷え込みが激しいようで、顧客の動向がまったく分からなくなっています。輸出の際、日本から船便を使えば1カ月半近くかかる。アイスの消費が増える夏を見据えると、まさに今が繁忙期なので困っています。主力製品はグルテンフリーのパフ型コーンですが、米粉を使っているのは世界でもウチだけ。販売先の9割が海外ですが、大半は一番ニーズのある米国向けなので、価格設定も含めて先が読めません」

 不確実性が高まる一方の米国に対して、われわれはどう向き合うべきなのか。

前編【トランプ関税でも「無印良品はほぼノーダメージ」の理由とは 一方ユニクロは「踏んだり蹴ったり」】では、日本を代表するグローバル企業が被るダメージについて報じている。

週刊新潮 2025年4月17日号掲載

特集「狂気のトランプ関税で日本はどうなる」より

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