「アメ車を輸入しろ」と迫る米大統領を黙らせた「安倍晋三元首相」の鮮やかすぎる返答…“悲劇の宰相”存命ならトランプ関税にどう対峙したか

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石破首相の緊張感

 4月7日に行われた日米首脳電話会談でトランプ大統領は石破首相に強く市場開放を迫ったという。

《「日本に何度か行ったが、街で米国の車は一台も見かけなかった。日本の車は米国中を走っている。どういうことなんだ」》

《米国のトランプ大統領がこう不満を漏らすと、石破首相や林官房長官らが集まった首相公邸の一室に緊張感が漂った》

 オバマ氏とトランプ大統領が「街でアメ車は一台も見なかった」と全く同じ理屈で非難したのは極めて興味深い。トランプ大統領の圧力に石破首相は今後、どう立ちむかうのか。

 最高の寿司を出されても全く反応しない代わりに、正確なデータを記憶している大統領。最高のステーキを心から楽しんでくれる代わりに、700%というデタラメな数字を平気で口にする大統領──。

 石破首相と“相性”のいい大統領はどちらなのか。それとも石破首相はどちらも苦手なのだろうか。

註1:Trump dedicates Japan tariff to 'assassinated Prime Minister'(Irish Star:4月2日)

註2:日米首脳会談 共同声明 異例の先送り TPP溝埋まらず(東京・中日新聞:2014年4月25日朝刊)

註3:米大統領去って不協和音残る(日刊スポーツ:2014年4月26日)

註4:日本がトランプ大統領の「攻撃」をかわす方法/トランプ訪日後の日米通商協議を予想する(東洋経済オンライン:2019年6月1日:双日総合研究所チーフエコノミスト・吉崎達彦氏の署名原稿)

デイリー新潮編集部

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