電子コミック絶好調の「漫画業界」で深刻さを増す“アシスタント不足”…引き止め工作で「ブランド品のバッグをプレゼント」する漫画家も
アシスタント代は漫画家の負担
なお、アシスタント代は基本的に漫画家の負担である。出版社から支払われる原稿料のなかから、漫画家はアシスタント代をやりくりする必要がある。特に週刊連載の場合は、原稿料だけではほとんど手元に残らないことが多く、新人は単行本の印税が入ってようやく黒字かトントンというケースも多い。
ところが、最近は紙の単行本の発行部数が抑えられているため、印税が少なく、赤字ギリギリでやっている漫画家も多いという。そのため、アシスタント代の支援などを出版社や企業側に求める声も、漫画家の間からは上がっている。働き方も含め、漫画界は大きな転換期にあるようだ。継続的に良質なコンテンツを生み出していくためには、アシスタントの人材育成に企業側も本腰を入れて取り組むことが、必要なのではないか。









