【べらぼう】万能の天才から男色までルネサンスの巨人と共通点 「平賀源内」はなぜ獄死したのか

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異才の人「平賀源内」の苛立ち

 早口で軽妙に言葉を繰りながら、話す内容は右へ左へと聴き手の意表を突いて飛んでいく。NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で安田顕が演じる平賀源内は、いかにも自他ともに「天才」と認め、マルチな活躍をした異才らしさを放っている。老中の田沼意次(渡辺謙)とも蔦重こと蔦屋重三郎(横浜流星)とも親しく、江戸城内と市井、とりわけ吉原をつなぐ役割も果たしている。

 だが、このところ、そんな源内の様子がおかしい。第14回「蔦重瀬川夫婦道中」(4月6日放送)では、堕胎して体調を崩した女郎、松崎(新井美羽)にエレキテルを試したが効かなかったのを受け、松葉屋の女将いね(水野美紀)は「あんなもん(エレキテル)は嘘っぱちのおもちゃだって、近ごろはみんないってるよ」と発言した。...

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