「冷凍庫に女性の遺体が」 別の夫婦の自殺を機に発覚… 逮捕された簡裁事務官の“奇妙な生活”とは

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「何らかの金銭トラブルが」

 夫婦の知人が言う。

「二人はスナックに勤めていました。旦那さんが店の従業員、奥さんがママでね。二人ともパチンコが好きで、自宅からほど近い店舗によく通っていた。ただ、仕事やパチンコが理由かどうかは定かではないものの、なんらかの金銭トラブルを抱えていたようです。自宅前に素性の知れない人が乗った車が止まっているのを何度か見ましたから」

 年の差夫婦はなぜ、自死を選び、遺書をつづったのか。

「三容疑者との関係も含め、判然としません」

 と、先の社会部デスク。

「夫婦が“野中の妻の遺体遺棄を知る自分たちが書き残さなければ、三容疑者の罪が公になることはない”と考えたのは間違いない。野中が妻と息子たちと暮らしていたのは、堺市中区の夫婦宅からわずか1キロほどの場所。それが数年前に妻だけが長浜市の岩瀬親子の家へと移り、連絡がつかなくなっています」

親子ともに離れを使って出入り

 その岩瀬親子宅も金銭面での問題を抱えていた、と地元記者が語る。

「親子が遺棄現場となったいまの家に入居したのは10年ほど前。浩一郎の母、つまり龍彦の祖母と三人で越してきました。その昔、高校卒業後に大阪に出た浩一郎は、通信関連会社で働き、家庭を築いた。龍彦も大阪で生まれています」

 ところが浩一郎が妻と別れた際に金銭トラブルに巻き込まれ、20年以上前に実家に戻っている。

「その実家も売り払わざるを得なくなり、いまの家に入りました。そして5~6年前に祖母が亡くなると1年を通じて雨戸が開くことはなくなり、母屋で父親の浩一郎が、ごく小さな離れで息子の龍彦が暮らしていた。親子ともども離れを使って出入りするという奇妙な状況になりました」

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