「代表は快進撃」でもJFAトップ「宮本恒靖」会長の経営手腕は…「200億円ビル」売却がなければ赤字の「サッカー協会」 クラファン、新ブランド立ち上げも消えない“財政不安”

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W杯での賞金

 躍進する代表と比べ、JFAの先行きは決して明るい要素ばかりではないのが現状と言えるのだ。

 そんな宮本会長以下、執行部にとって大きな山となるのは来年のW杯(アメリカ、カナダ、メキシコ)。前回カタール大会ではベスト16だった森保ジャパンはFIFAから1300万ドル(約17億6800万円)の賞金を獲得できた。来年の大会は史上最多の48か国が出場するとあって賞金が大幅アップする公算が高い。「それでもJFAには新たなスポンサーの話なども一切ありません。1999年から契約しているユニホームサプライヤー、アディダスジャパンとの契約更新も3月25日にようやくまとまりました。これまでは契約年数の発表はありましたが、今回はそれもありません」(前出・記者)。JFAによればアディダスとの契約期間は「今後長期にわたるもの」という内容だった。森保監督は来年のW杯へ優勝宣言をしたが、その結果は、JFAすなわち日本サッカー界の今後も大きく左右することになりそうだ。

小田義天(おだ・ぎてん) スポーツライター

デイリー新潮編集部

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