周囲もあきれた、フジHD金光社長の「日枝氏へのこび売りエピソード」とは 「大雪の中、日枝氏の元に駆け付けてトンネル内から救出」
フジは危機から脱却できるのか
元上智大学教授でメディア文化評論家の碓井広義氏も同様の意見だ。
「確かに日枝氏の退任発表のタイミングはおかしかった。スポンサーが戻ってこない現状で、日枝氏退任という最大のカードを先に切らねばならぬほど、金光氏らは追い込まれていたのでしょう」
果たして、フジは刷新人事と報告書をバネに危機から脱却できるのか。大手広告代理店元社員で桜美林大学准教授の西山守氏が言う。
「テレビCMにはタイムとスポットの2種類があります。タイムは番組提供のCMで、スポットは時間枠のCMです。4月クールのタイムの契約は2月末ごろまでには済ませておく必要があるので、4月以降もCMは戻ってきません。スポットに関しては出稿企業が、フジテレビの対応や世論次第で、復活するか否かを検討することになるのです」
しかし、金光氏が「第二の日枝久」として組織を私物化し、刷新が見せかけに終わるのならば、フジは中居氏同様、世間の信頼を取り戻せず、再生の計画も絵空事になろう。
前編【「日枝氏は最後まで煮え切らない態度だった」 権力にすがりつこうとしていた姿をフジ元役員が明かす 一方、中居氏は変装姿で友人を訪問】では、報告書発表の3日前に中居氏が友人の元を訪れていた様子を、友人本人の証言と共に報じた。また、報告書のポイント、辞任が発表された日枝氏の最近の動静についても紹介している。
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