「統一教会が問題になった際、自民党は逃げたから…」 自民の“岩盤保守”が崩れつつある理由とは
「自民党が議席を減らして国民民主党が伸びる」
この点、政治ジャーナリストの青山和弘氏の見方は、
「野党が不信任案を出すなら会期末しか考えられません。政倫審が終わったタイミングで不信任案を出して、総理の顔を変えられたら、自民党の支持率が上がってしまう可能性がありますから」
結局、ダブル選になってもならなくても勝負は夏となりそうだ。先の米重氏は参院選については不確定要素が多過ぎるとしながら、
「単純に今のままの状況が続くとすれば、自民党が議席を減らして国民民主党が伸びるとみています。なぜなら、経済の問題を重視する有権者が多いからです。安倍さんはアベノミクスが売りでしたが、石破さんに経済政策の売りはありません。少なくとも、生活水準が中程度以上の有権者は103万円の壁見直しで手取り増加を掲げる国民に流れるでしょう」
政治部デスクも言う。
「参院選の比例では国民をはじめ保守、参政などに票が分散し、自民は比例で相当議席を失うはず。勝負は32ある1人区ですが、野党に候補者を一本化されるとこれも厳しい。参院選の結果次第では政権交代が現実味を帯びます」
前編【「“違和感がある”ならなぜ公認したのか」 石破首相が杉田水脈を切れない理由を現役議員が明かす】では、石破首相が「違和感は持っている」と語りながらも杉田議員の公認を取り消さない理由について、専門家や現役議員の解説を紹介している。
[3/3ページ]


