10万円商品券配布に「これはヤバいと思った」…1年生議員が告白 返却しようとすると「“問題ないのに、それでもお返しになりますか”と念を押された」

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「これはヤバいと思って……」

 石破氏が商品券を配った1年生議員は15人だ。そのうちの一人が匿名を条件に証言する。

「10万円分の商品券は石破事務所の方がうちの事務所に持ってきて、事務員さんが受け取ってくれました。私はその日、議員会館にいなかったので、机の上に置いておきますと事務員さんから伝言を受けています。その後、議員会館で中身を確認したところ、商品券が入っていた。紙袋の中の箱を開けたら、1000円の商品券がダーッと入っていて。これはヤバいと思って、しまっておきました」

 箱の包装紙は三越のもの。総額10万円なので、1000円の商品券100枚が「土産」だったことになる。

「1年生議員の間で、話題になったんですよ。これはちょっとマズいんじゃないか、と。今、政治とカネが問題になっているし。どうにかしなくちゃいけないね、という話になった」(同)

「ちょっとしたお菓子なんかでもよかった」

 別の1年生議員もこう語る。

「懇談会の翌日、1年生議員が集まった時に10万円の商品券の件が話題になって、もらっていいものか、返すべきかを皆で相談しました。その時は、石破首相に恥をかかせたらダメだという話も出ましたが、返すかどうかの最終的な判断は個々人に委ねられました」

 続けて言うには、

「自分は食事までごちそうしてもらったのに、お土産として現金に近いような高額な商品券をもらってしまうのは申し訳ない気持ちがありました。10万円の商品券ではなくて、ちょっとしたお菓子なんかでもよかったのにな、と。このご時世で、嫌な感じもして……」(同)

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