披露宴に「武論尊さん」からメッセージが! 岸田劉生を大伯父に持つ女性画家が“大御所”に囲まれて結ばれたお相手は? 「頼もしいし、私を応援してくれる人」
思いを深めた“提案”
そうした中、21年ごろから尚さんにある悩みが持ち上がる。
「自宅で絵が描けない」
22年2月に尚さんは当時の夫と離婚。自身もバツ2でシングルファーザーの祐也さんは、子どもが巣立って空いた部屋を「アトリエにしていいよ」と申し出る。
下心はない。自分の仕事中に使って、という提案だった。実現こそしなかったが、尚さんは「頼もしいし、私を応援してくれる人」と彼への思いを深めた。
「君は離婚したし、僕はどうかね」
祐也さんは、友人として見ていた彼女に「一緒にいたいなあ、ともどこかで思っていた」と振り返る。飲み会の帰り道に「君は離婚したし、僕はどうかね」と問いかけたことも。
互いに思慕の念は強まり、いつがスタートか記憶にないほど自然に本格交際が始まる。「楽しく飲んでいるうちに」とは両者の弁。結婚への思いも募り、尚さんが母親に相談したところ、「あなたが好きなら」と背中を押してもらえた。
武論尊さんからビデオメッセージ
結婚決意から披露宴まで時間はかかった。尚さんの師匠にあたる漫画家の山根青鬼さんがご高齢で、人々が集まる場をコロナ禍後も心配なさった事情もある。が、ようやく実現した門出の席を師匠も祝福。披露宴後の2次会パーティーには約100人が集い、ビッグ錠さんのタップダンス、「ピンクの電話」の清水よし子さんと漫画家ののむらしんぼさんらのウクレレ演奏など多くの余興で盛り上がった。
もともと尚さんは「料理が得意ではない」と祐也さんに打ち明けていたが、新婚生活では画業に追われつつ、こちらも仕事で多忙な祐也さんに手料理を振る舞う。祐也さんは「カレーなんて毎日食べてもいいぐらい」と言い、すっかり胃袋をつかまれたようだ。
披露宴では「北斗の拳」の武論尊さんから「君たちは友人の延長線で結婚したようなもんだから」とするビデオメッセージが届いた。
「多くは望まない。けれど仲良く、面白おかしく、武論尊先生に言われたように、友達のような仲を続けたい」
これが二人の目指す姿だ。












