「私たちどんな関係なんだろうね」ポツリと漏らした言葉に返ってきた“思いがけない反応”とは? 新婚夫婦が明かす結婚ウラ話

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実家住まいから同居へ

 22年暮れごろから「一緒に住みたいね」との思いが一致する。実家住まいのままでそれは実現せずにいたが、23年9月末、食事をした共通の友人夫婦から「同棲しないの?」との言葉が。他の知り合いからも「一緒に住んだほうが楽だよ」と勧められることが多くなった。いざ家探しを始めると、あっという間に新居が決まり、12月から同居を開始した。

 一人娘の杏奈さんは彼との交際を3年間、両親に告げていなかった。いざ「紹介したい人がいるの」と話すと、母は「いつ来るの? 今?」とノリノリ。父も大いに喜んだ。「娘はやらん、と言われるかも」と緊張してあいさつに臨んだ祥太郎さんだが、拍子抜けするほど優しくされたという。

 同居後、大の横浜DeNAベイスターズファンの彼女を見るうち、全く野球に興味のなかった祥太郎さんもハマった。昨年は千葉や所沢も含めて9回も現地で観戦。「また共通の趣味が増えました」と表情はほころぶ。

プロポーズも“予告”

 同居開始から1年。24年の杏奈さんの誕生日に合わせての入籍を考えたが、お日柄が悪く、その1週間前に入籍することに。さらに「いい夫婦の日」の11月22日にプロポーズした。これまた「この日にご飯、予約していいよね?」という彼の予告付き。食事を終えて自宅に戻り、祥太郎さんは開閉できるカプセルに入ったバラの花に手紙を添えて読み上げた。

「隣でずっと笑っていてください」

 プロポーズされるとは分かっていたが、杏奈さんの目から喜びの涙がこぼれた。

 ともに忙しく、挙式もまだだ。ハネムーンは杏奈さんがダンスコンクール優勝の副賞で研修に行ったスペインや、祥太郎さんがミュージカルを見て憧れたフランスへの旅を思い描く。

 今の一番の願いは、二人を結び付けた舞台「イヌビト~犬人~」の再演。長塚さんの望みでもあり、この演目以外でも、再び同じ舞台に立つ日を心待ちにする。

 交際開始から4年以上、二人はけんかをしたこともない。「隣で笑っていて」という彼の願いをそのまま絵にしたような、笑顔あふれる日々を過ごしている。

週刊新潮 2025年2月20日号掲載

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