芸能界のドン・周防郁雄氏退任で激変する業界地図 藤原紀香のスピーディな動きの意味は

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キーマンとは

 堺正章や高橋克典らが所属する大手芸能事務所ケイダッシュの川村会長は郁雄氏と千葉・市川高校で同級生。長年の盟友関係を続けてきた間柄だ。

「大手事務所から才能の流出が止まらないというのが昨今の芸能界に共通する傾向で、郁雄氏の退任でバーニングでもそれに拍車がかかる可能性がありました。それに歯止めをかけるキーマンが川村会長と言われています。郁雄氏が川村会長に依頼したとしか思えませんが、彰悟氏を代表取締役とするバーニングの新体制が発足し、川村会長とその右腕の人物が取締役として名を連ねています」(同)

 象徴的な例が藤原紀香だ。紀香はバーニング子会社の芸能事務所に所属していたが、年明け早々にケイダッシュとの業務提携を発表した。

「紀香は郁雄氏が丁寧に育てたという自負があったとされるタレントですから、今回のような扱いになったと見られています。川村会長がバーニングの実務を行うことはなく、実質的には経験豊富なその右腕の人物が仕事をこなしているようです」(同)

後継候補は別にいた

 もっとも、これで心配なし、とはならないのが人の世の常、なのかもしれない。

「郁雄氏は世襲についてかねて否定的で、系列会社で宮根誠司や羽鳥慎一らが所属するテイクオフの横山武氏などが後継となる可能性が噂されてきました。バーニングに対して多大な貢献をしてきた事務所ですからね。ハシゴを外されたということではないのでしょうが、各方面にとって今回の動きは“急だ”と映った点もあるのかもしれません。どこかのタイミングで、系列から抜ける会社も出てくる可能性もあるでしょう。時代の変遷とともにメディアがその立ち位置の変更を余儀なくされている中で、芸能事務所もまた変わることが求められているのは間違いないでしょうから」(同)

 生き馬の目を抜くと言われる芸能界だけに、超大物の勇退が起こす化学反応に当面注目が集まることになるのだろう。

デイリー新潮編集部

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