踏切自殺偽装事件で3度目逮捕 「太さ1センチの鉄棒やマドラーを肛門に突っ込む壮絶いじめ」警視庁は「4人全員の殺人での立件を諦めていない」

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4回目の逮捕もありうる

 高野さんは踏切内に無理やり連れて行かれて立たされたわけではなかった。

 岩出、島畑両容疑者は踏切の近くまで車で高野さんを連れてきた後、見送り、亡くなるまで車の中で見張っていた。その一連の行為が自殺を強要したとみなされ、殺人罪で起訴された。一方、佐々木、野崎両容疑者は事件当日、高野さんを岩出容疑者らと一緒に自宅まで迎えに行きはしたが、すぐに別れて帰り、現場にまでは行っていなかったので、関与が低いとみなされ、殺人罪での起訴は見送られた。

「ただ警視庁は、現場に行っていない佐々木、野崎両容疑者もLINEのやり取りなどから共犯関係にあったと見ています。壮絶ないじめを日常的に繰り返し、支配下におくことで殺害したと見ていて、それを立証するために一つひとつのいじめを事件化しているのです。捜査員は『まだネタがある』と話しており、もう1~2回、いじめ行為について再逮捕を重ねる可能性はあります」(同)

 執念の捜査はどのような結末を迎えるのかーー。

デイリー新潮編集部

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