初めての飲み会は「JR秋葉原駅の構内」…タブレット純が語る「朝日新聞名物記者」が最期に残した“遺作”への想い

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最後の会話

 小泉さんが亡くなる1カ月ほど前、純さんに電話があった。

「テレビで純さんを見てね。懐かしくて、電話したよ」

 体調はよくないと聞いていたが、声の調子はいつも通りだった。それでも「もうダメかもしれない」とこぼすので、

「ぜひ、また飲みに行きましょう」

 と言って励ました。それが最後の会話になった。

「ローヤルレコードを調べている時に、小泉さんが『これから必ず、純さんの時代が来るよ』と何度も言ってくださったんです。手前みそになりますが、小泉さんと同じように、埋もれた昭和の歴史や文化に関心を抱いて調べる僕に、共感してくれたのだと思います。もう一緒に飲めないと思うと本当に寂しいのですが、小泉さんをリスペクトしながら、僕も活動を続けます」

 小泉さんが、純さんと中野のスナックで飲む様子を伝える記事がある(朝日新聞2022年12月22日付)。渚ようこさんの思い出話をし、「会いたいなあ」「そうですね」と語り合う二人……。今ごろ、小泉さんは天国で誰と酒を飲んでいるだろうか。

デイリー新潮編集部

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