田中元首相を激高させ…ロッキード事件捜査の要「堀田力さん」が選んだ“第二の人生” 「出世競争で人生を干上がらせてはもったいない」【追悼】

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 1976年、ロッキード社が旅客機を売り込むため日本側に多額の工作資金を贈り、政府高官にもその金が渡っていたことが、アメリカで明るみに出た。

 政府高官とは誰なのか、日本のマスコミや国会は大騒ぎになるが、証拠資料はアメリカ側にある。当時、堀田力(つとむ)さんは法務省で刑事事件に関して外国側と交渉を担当する立場にいた。

 アメリカは日本側に資料を渡さないだろうとの見解が東京地検特捜部で大半を占める中、堀田さんは密使に任じられ単身渡米。協議し資料を提供してもらう手はずを整え、事件の捜査は具体的に動き出す。...

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