能登大地震で「大切なものが失われてしまう…」 ある輪島塗職人の“復興”と“奮闘”

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 今年の能登大地震では、三~四千年ぶりに輪島の海岸が大きく隆起したという。実は能登半島というのは、こうやって何百万年もかけて地震での隆起を繰り返し、水面下の土地が海上に頭を出して生まれた土地である。植物プランクトンの外殻の化石が海底に堆積して珪藻土となり、隆起し、ゆえに輪島の土地は珪藻土の名産地となっている。この珪藻土を加工してパウダー状にした「地の粉」を漆に練り込んで、そして塗られているのが、輪島塗である。

 珪藻土を練り込むと、何がいいのか?
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