GWで急増中!「10日で500万円」「ドバイ王族とのヒミツ契約」で荒稼ぎする「出稼ぎ女子」たちの最新“フトコロ”事情

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「元凶はホスト」

 過酷な環境下で搾取されるにもかかわらず、彼女のように何度も渡航する売春女子は後を絶たない。その理由として「大抵、ホストが原因」と指摘するのは、歌舞伎町のスカウトグループに所属した経験を持つ男性だ。

「歌舞伎町はスカウトが海外案件の窓口になってるんですけど、やっぱ引っかかるような子はいわゆる“トー横系”です。もともと風俗経験があったり、ホストクラブに数百万円の売掛があるから、目先の金がどうしても必要ってタイプが多い。ホストから売掛の溜まってる女の子を紹介されることもあるし、女の子から『良い案件ない?』って相談されるケースも多い。まあ、いくら稼いでも結局またホストに貢いじゃうんですけど」

 そのホストについては、昨年に社会問題化。歌舞伎町を抱える新宿区長がホスト業界に売掛システム禁止の自主ルール設定を要請し、話題を集めた。さらに岸田首相も国会で「政府として対策強化に取り組む」と、昨年12月には“令和の売春メッカ”と呼ばれる大久保公園で一斉摘発を行った。だが一連の対策について、元スカウト男性は否定的な見方を示す。

「無駄だと思いますよ。これまでは国内で稼げるから旨味がなかったけど、いまは円安でみんな海外で売春してる時代ですから。でも出稼ぎ女子が増えすぎたために、今年に入ってからアメリカなどでは観光目的であっても1人で入国しようとする日本人女性へのチェックを強化。入管の別室へ連れて行かれ、滞在期間に比した下着の数までチェックされたり、売春目的を疑われて入国を拒否される子も出てきています」

 日本の「貧困化」か、性ビジネスの「グローバル化」か。

鈴木ユーリ(すずき・ゆーり)
ライター

デイリー新潮編集部

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