GWで急増中!「10日で500万円」「ドバイ王族とのヒミツ契約」で荒稼ぎする「出稼ぎ女子」たちの最新“フトコロ”事情

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「相手は王族」

 大学生のかたわら、広告モデルのバイトをしている美織さん(仮名・22歳)は昨年、2度にわたって中東へ渡航した。

「春休みと夏休みを使って、行き先はどっちもドバイでした。中東の案件って『億を持って帰ってきた』って話題になった同い年くらいの子がいたりして、1本(1000万円)を超えることも珍しくないんです。ただしルックス審査がエグくて、ミスユニバース系のコンテスト出場者レベルが求められたりして。お相手は王族とか大富豪。私が去年行った時は皇太子主催のパーティーに参加して、見初められた子は必ず“マクラ(行為)”しなきゃなんないルール。でも愛人になったら年間契約で数千万円は保証されるんです」

 残念ながら「愛人」には選ばれなかったという美織さんだが、3週間の滞在で最低保証の約400万円を手にしたという。報酬は浪費せずに貯金し、大学卒業後に美容関係での起業を考えているそうだ。

 円安を背景にこうした景気のイイ話がある一方、出稼ぎ先で「地獄を見た」と語る女子もいる。今年2月にマレーシアで客を取っていたという美桜さん(仮名・20歳)だ。

「私は2週間ずっと病んでました。〈1日最高8人〉って契約だったのに、10人以上の客を取らされることもザラすぎて。部屋に閉じこめられて外に出たくても出れないんです。ホント、ただの奴隷でしかなかった」(美桜さん)

「1日10人」

 埼玉県出身の美桜さんが「海外出稼ぎ」を始めたのは昨年秋のことだ。

「国内の出稼ぎよりワリがいいよ」と新宿でスカウトマンに声をかけられ、高額報酬に釣られ台湾へ渡航。現地の空港に着くと中国人エージェントが待っており、繁華街の隅にある雑居ビルへ案内された。別階にマッサージやKTV(中国式カラオケボックス)などのテナントが入るビルの一室で男性客を待つ「インコール式」と呼ばれるシステムだった。

「来る日も来る日も客を取りました。基本60分コースなんですけど、中国人ってメッチャ淡白で、ヌいちゃえばすぐに帰ってくれる。でも1日10人とか約束が違うし、体力的にもメッチャきつい。睡眠時間も少ないし、食事もウーバーとかでほぼほぼ軟禁状態。何度も逃げ出そうと思ったけど、パスポートは中国人エージェントに取られてるから、心を殺してひたすら仕事してました」(美桜さん)

 帰国後もトラブルが待ち受けていた。1プレイ最低5万円の契約で、2週間で取った客の数を計算すれば350万円近くになるはずだった。しかし日本人エージェントから渡された報酬は300万円に満たなかったという。クレームをつけようと思ったが、現金を前にすると逆らえずに受け取った。翌々月にはエージェントを代えてまた台湾へ、今年に入ってからはタイとマレーシアに渡ったという。

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