小池都知事が警視総監に「何とかして!」乙武洋匡氏の応援演説は「首相並みの厳重警備」に…警察が“過激すぎる候補者”を「捕まえられないワケ」

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イエローカードが何枚たまろうがレッドにはならない

 選挙カーを執拗に追い回す行為は罪に問えないのか?

「車間距離を詰めているわけでもないようで、あおり運転にはならないと判断されています。ただし、公職選挙法の『自由妨害』にあたるとして警告は出ています」(前出・警視庁関係者)

 根本氏が乙武氏の街頭演説に現れ、電話ボックスの上に座ってヤジを飛ばしていた行為も、

「軽犯罪法違反にはあたりますが書類送検が関の山。これも警告止まりです」(同)

 つまりどれも事件化されることはないというのだ。

「彼らは候補者なので、大音量のヤジも『選挙活動』になってしまう。警告は何度食らってもいい。イエローカードが何枚たまろうがレッドにはならないことを彼らも分かってやっているんでしょう。いまの公職選挙法では取り締まれないので、国会でも改正論議が始まったところです」(同)

乙武氏は「街頭演説に立つと恐怖を感じる」

 24日、選挙事務所にいた乙武氏に妨害行為についてどう思っているか聞いた。

「我々だけでなく各候補の街頭演説が邪魔され、貴重な一票を投じるための判断基準になる機会が奪われてしまっている。激しい憤りを感じますし、有権者の皆様には申し訳ないという気持ちでいっぱいです」(乙武氏)

 21日には、つばさの党の関係者ではないが、乙武氏の応援演説中に酔っ払った40代の男性が乱入。選挙スタッフを突き飛ばして現行犯逮捕される事件も起きた。

「目の前でスタッフが体を張ってくれたおかげで事なきをえましたが、すごい恐怖を覚えました。いまでも街頭に立つたびにフラッシュバックするくらいです。選挙カーの追い回しも怖いですよ。法定速度を守りながらですが、振り切ろうとしても後ろからピッタリくっついて大音量のマイクでヤジを受け続けるわけですから」(同)
 
 このまま野放しにしておいて良いのだろうか。

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