野党の“オモチャ”と化した加藤鮎子こども相 つたない答弁を官邸と役人が全力サポート

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異例の対応策

 もっとも最近の加藤氏は「大臣室で答弁トレーニングに励んでいる」(同)そうだが、不安の尽きない官邸は異例の対応策を取っている。

 自民党幹部が耳打ちする。

「委員会では総理をはじめ、鈴木俊一財務相、松本剛明総務相など少子化政策に関連する閣僚をそろえて、加藤さんが答弁に立つ機会を減らそうとしている。これ以上、彼女に政策の実情を“暴露”されては堪らないし、さりとて、交代もさせられない。本来なら彼女が答弁すべき質問でも、総理や他の大臣が率先して挙手しているのはそのせいだよ」

 先の霞が関関係者は、この“鮎子シフト”を官僚サイドも採用していると明かす。

「資料にマーカーを引いて渡したり、事前レクに長い時間をかけたり。そのかいあってか、最近は答弁が“少し安定してきた”とか。このところ、加藤さんは父親の紘一さんを意識してか黒縁メガネ姿が目立ちます。その姿も好評で“鮎ちゃんを守ってあげないと”なんて軽口も出ていますね」

 自民党閣僚経験者が言う。

「総理は“閣僚の5人を女性にしたい”というだけで加藤さんを登用した。44歳とまだ若く、2児の母親だから“こども政策に適任”と考えたんでしょうが、浅慮が過ぎましたね」

 少子化対策は国の将来を左右する喫緊の課題。こんな体たらくで大丈夫か。

週刊新潮 2024年4月4日号掲載

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