【柴田勲のセ・パ順位予想】今年の巨人は良い…開幕1番スタメンは23年ぶりの新人か

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まもなく開幕

 3月29日の開幕を前にして阿部慎之助新監督率いる巨人に衝撃が走った。

 5番候補として獲得したルーグネッド・オドーア外野手が電撃退団した。オープン戦の成績が振るわず(打率1割7分6厘)阪神との開幕戦のメンバーから外してファーム調整を提案したが、本人は拒否して帰国を決めたという。

 何度も話し合ったが、オドーアは契約解除を申し入れたという。当たり前だ。

 これが公式戦で何試合か起用して結果を出せなかったら、その時はファームで調整して欲しい。状態をあげてほしい。こう本人に伝えるのならまだ分かる。だが公式戦で1試合も使わずにヨーイ、ドンで事実上、戦力外とも取れる扱いをした。本人にすればこう受け取る。

 この扱いはおかしい。

 昨年12月、巨人のフロント内から「いい外国人選手が獲得できました」と聞いた。相当期待していた。巨人が「来てください」と頭を下げて迎え入れた外国人選手だ。これでは担当部署も面目丸つぶれだ。

 オープン戦の成績は良くなかったが、日本の投手に慣れればかなりやれると見ていたし外野の守備も悪くなかった。

 今回の件、首を大きく傾げざるをえない。

 さて開幕戦の布陣である。オドーアの退団受けての予想だ。

 1番中堅・佐々木俊輔(日立製作所)、2番遊撃・門脇誠、3番左翼・丸佳浩、4番一塁・岡本和真、5番三塁・坂本勇人、6番捕手・大城卓三、7番右翼・梶谷隆幸、8番二塁・吉川尚輝、そして9番に投手の戸郷翔征だろう。

佐々木の打撃に懸念

 懸案だった1・2番コンビは佐々木・門脇になる。佐々木はオープン戦で規定打席にあと1打席足りず、結果的に度会隆輝(DeNA)に抜かれて首位打者を逃したが、打率4割をマークした。オープン戦とはいえ立派な数字だ。外す手はない。

 守備範囲が広い。足もある(50メートル6秒0)。私、福本豊、近本光司のような1番打者タイプではないが、開幕スタメンとなれば新人野手では2001年の阿部監督以来、23年ぶりだという。楽しみではある。

 2番の門脇は守備では欠かせない選手だし落ち着くところに落ち着いたと思う。

 心配なのは打撃だ。打ちたい、打ちたいという気持ちが先に立っている。結果として昨年に比べてボール球に手を出している。2番としてはちょっとどうかなあと思う。

 まあ、全部が全部パーフェクトとはいかない。阿部監督とすれば門脇・吉川の二遊間コンビはいじりたくないはずだ。

 おそらく開幕から10試合くらいはこの1・2番コンビでいって戦う。様子を見る。良ければそのままで悪ければ考え直す。それでいいと思う。

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