【柴田勲のセ・パ順位予想】今年の巨人は良い…開幕1番スタメンは23年ぶりの新人か

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大勢は1点差で終わるイメージ

 いずれにせよ巨人は丸、岡本和、坂本の三人が中心になる。イキのいい若い選手が出てきたけど、イザとなればそうそう打てるものではない。実績ある選手が頼みだ。

 岡本和には注文がある。昨年41本塁打で2年ぶりにタイトルを奪取したが、打点は93だった。いかにソロ本塁打が多かったかということだ。110から120、最低でも110か。本塁打数の3倍くらいは欲しい。

 私は67年、1番・スイッチで18本塁打を放ち、打点50を挙げている。約3倍だ。もちろん、走者が出ていることが必要だが、100いかないのは寂しい。

 投手陣では右ふくらはぎを痛めて離脱していた大勢が間に合った。連投もこなして守護神が復帰した意味は大きい。

 だけど大勢のイメージは良くない。というのも2~3点リードした場面で登板すると最終的に1点差で終わるケースが結構多かった。そんな印象が強い。

 防御率を1点台にすることが必要だ。大活躍したプロ1年目の22年の防御率は2.05、昨年は故障で離脱したこともあって4.50、通算では2.82だ。

 これでは使う方は怖い。球威はある。あとは制球力だ。四球絡みの失点はチームの士気を落とす。1点台を目指してもらいたい。

新人の泉口友汰に期待

 今年の巨人は先発陣がそろっている。現在、菅野智之が6番手の評価だ。中継ぎ陣も質量ともに充実している。

 西舘勇陽、中川皓太、馬場皐輔、堀田賢慎、アルベルト・バルドナード、カイル・ケラー、ロングでは赤星優志、松井颯。昨年の開幕時の顔ぶれが一新したようだ。

 書き忘れていたが、新人の泉口友汰(NTT西日本)もいい選手だと思う。堅実な守備に加えて打撃も確実性を備えている。守備固め、代打で起用されそうだ。開幕ベンチ入りは間違いないだろう。

 開幕戦の相手は昨年の日本一・阪神だ。143分の1ではあるが、開幕戦のイメージはあとあと付きまとう。

 勝って幸先のいいスタートを切ってほしいが、まずはこの3連戦3連敗だけは絶対にしないことだ。最低でも1勝2敗だ。3連敗をすると取り返すのが大変だ。

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