「慶應」以上の世界的ネットワーク 驚愕すべき教員の質の高さでその学費は? 英国名門パブリックスクール「ラグビースクールジャパン」の知られざる秘密

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卒業生にルイス・キャロル

 校舎も荘厳で歴史を感じさせる。J・K・ローリング原作の映画「ハリー・ポッターと賢者の石」を見た人なら、リアルにイメージできるかもしれない。主人公のハリーが入学する魔法界の名門、ホグワーツ魔法魔術学校はパブリックスクールがモデル。実際に撮影はハロウ校内でも行われた。

 そのハロウ校は2022年8月に、岩手県の安比(あっぴ)高原にハロウインターナショナルスクール安比ジャパンを開校。そして、2023年にラグビースクールジャパンが開校した。

 ラグビー校の本校は1567年創設。1823年、フットボールの試合中、ラグビー校の生徒、ウィリアム・ウェッブ・エリス少年がボールを抱えて相手ゴールに走り出した。この出来事がラグビー・フットボールの始まりという説がある。だから、ラグビーのワールドカップの優勝トロフィーは今も“ウェブ・エリス・カップ”と呼ばれる。

 卒業生には、第2次世界大戦前にナチスドイツへの宥和政策に尽力した首相ネヴィル・チェンバレン、数学者で作家のルイス・キャロルなどがいる。

 日本校でもイギリス式のカリキュラムを採用。授業はもちろん、校内での会話や読み書きはすべて英語だ。学年は日本の小学6年生から高校3年生に該当する7年制。全学年で780人規模を目指している。

 1年目の2023年度は1学年で、16カ国以上約140名が在籍する。総事業費は約120億円だ。

 有料版では、校長や保護者、元教員に取材し、知られざる「ラグビー日本校」の秘密をレポートする。

デイリー新潮編集部

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