最後の日本兵「小野田寛郎さん」帰国から50年 性格分析や説得班の編成も…政府機密文書で明かされる“救出作戦”の全容

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 昭和49(1974)年3月12日、フィリピンから1人の日本人男性が帰国した。29年ものあいだ同国のルバング島に潜伏していた「最後の日本兵」こと小野田寛郎氏である。20年の終戦後も、小野田氏を含む4人の日本兵は米軍の投降呼びかけに応じず、ジャングルに隠れ住んでいた。最後の1人となった小野田氏の生存が確認されたのは47年。日本政府の捜索は空振りに終わり、冒険家の青年が接触に成功したことで帰国につながった。

「週刊新潮」が平成28(2016)年に情報公開制度で外務省から入手した機密書類には、小野田氏の救出活動に関する紆余曲折が克明に記されていた。...

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