袴田事件再審 法廷で公開された生々しい“恫喝取り調べ”音声の中身 肝心の「自白の瞬間」は無い謎

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 1966年6月、静岡県清水市(現・静岡市清水区)で味噌製造会社の専務一家4人が惨殺された、いわゆる「袴田事件」。その犯人とされ、無実を訴えながらも死刑判決を受けた袴田巖さん(87)と姉のひで子さん(90)の戦いを追う「袴田事件と世界一の姉」の40回目。静岡地裁での再審(國井恒志裁判長)は半分の7回まで進み、事件や捜査そのものへの疑問点に弁護団は積極的に踏み込み、法廷は熱気を帯びた。だが、そこには、いつもの老弁護団長の姿がなかった。【粟野仁雄/ジャーナリスト】...

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