「兄弟弟子に暴行」「金銭的なトラブルもあって、やりたい放題」 北青鵬の“疑惑の休場”の舞台裏

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据えられたおきゅう

 宮城野部屋関係者は休場の経緯をこう語る。

「これまで北青鵬は他の兄弟弟子たちに、暴力を振るうなどのイジメを繰り返してきました。金銭的なトラブルもあったとか。相撲の取組内容についても宮城野親方の助言を聞かず、まさにやりたい放題だったのです。休場の目的は右膝の治療よりも、悪行が止まらない彼におきゅうを据える意味合いのほうが大きかったといわれています」

 以上の経緯に関して宮城野部屋内の人物に確認をしたところ、「すべて事実です」とのことだった。しかし、当の宮城野親方は直撃取材に答えず、携帯電話を鳴らすも出ず、手紙も期限までに回答がなかった。

「親方の秘密を握っている」といううわさも

 なぜ、宮城野部屋ではこのような北青鵬の傍若無人な振る舞いが許されてきたのか。ようやくおきゅうが据えられたところで、遅きに失してはいまいか。

「北青鵬は入門前から宮城野親方と親交が深かった。よって、親方の秘密をたくさん握っているとか。そんな親方は北青鵬に秘密を暴露されたくないからビビってしまっており、非行を強く注意できないとみられています。他の兄弟弟子たちは今すぐ北青鵬に辞めてほしいと思っているのですが、親方は彼らの気持ちを無視し続けています」(先の宮城野部屋関係者)

 一昨年、本誌(「週刊新潮」)は宮城野親方の私設マネージャーが億単位のカネを持ち逃げしたとの騒動を報じたが、その後の結末は曖昧で、真相は闇に葬られそうである。

 他にも現役時代からさまざまな疑惑が取り沙汰されてきた宮城野親方――。現在のゴタゴタは身から出たさびといえるだろう。

週刊新潮 2024年2月1日号掲載

ワイド特集「待ちわびし」より

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