松本人志 「皆さんへのご挨拶」でさえ放送法に抵触する可能性…活動休止でキー局レギュラー6本に与える影響は

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 ダウンタウンの松本人志(60)が芸能活動を休止する。自身の性行為強要疑惑を報じた「週刊文春」との法廷闘争が理由だ。松本の不在はどれくらいの影響をもたらすのだろう。エビデンスを基に分析する。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】

松本休止の影響

 松本が休止する影響はどれくらいあるのか。在京民放キー局のレギュラー番組6本(朝日放送「探偵!ナイトスクープ」は関西ローカルのため除外)の視聴率を分析したい。

 全体値である「個人視聴率」と、松本も強く意識すると公言してきた「コア視聴率(13~49歳の個人視聴率)」、13~19歳の個人視聴率である「T層視聴率」、女性20~34歳の個人視聴率である「F1層視聴率」、その番組の個人視聴率が放送時間帯で在京民放6局中の中で何位であるかの「横並び順位」を記す。もうテレビ界では使われていない「世帯視聴率」も付記する(データは基本的に2023年12月第3週の18~24日、ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

【日本テレビ】

〇「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日曜午後11時25分)
個人3.0%、コア3.3%、T層1.7%、F1層2.2%、横並び2位、世帯5.1%

 深夜帯だが、プライム帯(午後7~同11時)並みの視聴率を得ている。特にコアがいい。出演陣から松本が外れた穴は表面的には埋められるかも知れないが、松本は企画者で構成陣の1人。番組のカラーが大きく変わってしまうだろう。

〇「ダウンタウンDX」(木曜午後10時、制作・読売テレビ)
※12月21日は放送休止のため同14日分
個人3.4%、コア3.1%、T層2.8%、F1層2.1%、横並び2位、世帯6.0%

 複数のゲストへの矢継ぎ早の突っ込みが見どころ。相方の浜田雅功(60)1人では負担が重いのではないか。代役の起用が見込まれる。

「水ダウ」は企画で勝負しているが

【TBS】

〇「クレイジージャーニー」(月曜午後10時)
※12月18日は放送休止のため、同11日分
個人2.1%、コア2.3%、T層2.0%、F1層1.6%、横並び5位、世帯3.5%

 VTRを見ての感想を松本と設楽統(50)と小池栄子(43)が語り合うスタイル。三者三様の意見が面白く、やはりトーク力のある後任が必要となるはず。

〇「水曜日のダウンタウン 90分拡大SP」(水曜午後10時)
個人3.7%、コア4.7%、T層3.0%、F1層4.4%、横並び3位、世帯6.3%

 バラエティ界の大御所たちも才能を認める藤井健太郎氏(43)が演出している。企画で勝負しているから、松本不在でも成り立つだろうが、痛手であるのは間違いない。この番組はF1層の人気が突出している。松本が拘るコアもいい。

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