「ゴジラ‐1.0」アメリカで高評価も、「『君たちはどう生きるか』の方がアカデミー賞の可能性は高い」と専門家が指摘

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 公開中の東宝映画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」がアメリカにも上陸。怒濤の進撃を見せているらしい。一部ではアカデミー賞を期待する声まで上がっているというが、恐ろしき怪獣映画の背後からなんとジブリ作品が襲いかかってきた!

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 ゴジラ生誕70周年の記念作で、邦画でのゴジラもの実写版はこれが30作目。終戦直後の東京を舞台に命を賭してゴジラと戦った人々を描いた今作、特攻隊員の生き残りが主人公だ。

「世界各地で戦争が続く今、犠牲的精神を賛美して大丈夫かな、と思いましたが」

 映画評論家の北川れい子氏はそう前置きし、

「ラストシーンでは思わず泣いてしまいました」

 そんな例が続出したか、11月3日公開から5週目までの累計興行収入は38億円。

「庵野秀明監督の2016年公開『シン・ゴジラ』の82億円には及ばないものの、邦画としては十分な数字です」(スポーツ紙記者)

全米興収記録で1位に

 そのゴジラ最新作が12月1日、アメリカで公開され、3日間の興収は堂々の3位となり、ディズニーの100周年記念アニメ「ウィッシュ」を抑えた。さらには公開5日目で、邦画実写作品としての全米興収記録が歴代1位(約20億円)に。記録更新は34年ぶりとか。

 在米映画ジャーナリストの猿渡由紀氏は言う。

「観た人の評価はたしかに非常に高い。〈東宝のゴジラは16年以来だが、待ったかいがあった〉といったファンの声が目立ちます」

 ゴジラの進撃は続くという期待から、早くもSNS上では〈米アカデミー賞も夢ではない〉といった書き込みも見られるのだった。

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