「適者生存」という危うい論理――「俗流ダーウィニズム」が国家間の戦争を引き起こしている

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 近年は、欧米諸国の民主主義体制と、中国・ロシア等の権威主義体制とのあいだで、「体制間競争」の時代に入ったといわれている。

 両体制のあいだで生存競争が繰り広げられ、より優れた体制の方が生き残る……このような認識の背景には、ダーウィンが唱えた「適者生存」という進化論的な考え方がある。...

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