岡田監督夫人が明かす「逆王手をかけられた夜」の様子 進退について「使命を達成できていないと考えているように見える」

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 59年ぶりの関西勢対決となった日本シリーズを制したのは就任1年目の岡田彰布監督(65)率いる阪神だった。地力に勝るリーグ3連覇のオリックスに真っ向から挑み、38年ぶり2度目の日本一を奪取。虎党が欣喜雀躍する中、気がかりなのは指揮官の去就で……。

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 まずは、偉業を成し遂げたもう一人の立役者である岡田監督の妻・陽子さん(64)の声を聴こう。

「6、7戦目は京セラドーム大阪で観戦していました。38年前の前回は子どもが小さくて球場に行くことがかなわず、機会があれば日本一を懸けた試合を、ぜひ直接観たいと思っていたのです」

 オリックスに3勝3敗で並ばれた6戦目の敗戦後は、

「帰宅した主人はちょっとイライラといいますか、穏やかな雰囲気ではありませんでした。でもその晩は熟睡できたようで、翌朝はいつものように出かけていきました。日本一が決まった5日はそのままホテル泊でしたが、私が優勝を目の当たりにしてドームから帰ろうとした時、ちょうど選手の皆さんが移動するところでした。そこで主人ともばったり会ったので、直接『おめでとう』と声を掛けたら、『うんうん』と。それが優勝直後のやり取りでした」

「A.R.E」を考案した陽子夫人

 優勝インタビューで岡田監督は「なんとかアレのアレを達成した」と、最後まで優勝を表す隠語を用いていた。今年の球団のスローガン「A.R.E」を考案したのは陽子夫人であり、

「『アレ』でリーグ優勝を果たせましたし、その後は短期決戦だったので、新しいフレーズを考えるのではなく、チーム内でもずっと使ってきたと思います。生き生きと監督をやらせていただいた上にファンの皆様のご期待に添うことができ、本当にありがたいことです」

 と、球団への感謝も忘れない。

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