“一生一口も飲まない”元TOKIO・山口達也氏の「断酒の誓い」を、“大酒飲み”ネットニュース編集者が心配する理由

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唯一の解決策

 かつて酒が原因で問題を起こし、芸能界を事実上引退した元TOKIOメンバーの山口達也氏(51)。現在は「株式会社山口達也」を立ち上げ、飲酒にかかわる問題に苦しむ人々や家族らをサポートする活動を行っている。

 同氏は「ASK認定 飲酒運転防止インストラクター資格」「JADP認定 メンタル心理カウンセラー資格」「ASK認定 依存症予防教育アドバイザー資格」を取得しており、全国各地で講演活動も行っている。同氏は酒絡みで2018年に未成年者への強制わいせつ事件を起こし無期限活動停止となり、TOKIOを脱退。その後も酒気帯び運転によるバイク事故を起こしている。若い頃は記憶を失ったり、道で寝たり、気がついたら家に着いていたという経験もあったという。

 株式会社山口達也のHPには、山口氏の強い決意が綴られている。

〈私がこの度患っている「アルコール依存症」は、完治しないと医師に宣告されました この病気と一生付き合って行こうと決めました この病気を克服する方法はただ一つ、「アルコールを一生一口も飲まない」事です〉

 医師とともにこの問題に向き合い、様々な勉強をした上で山口氏が出した唯一の解決策だが、同じく大酒飲みで山口氏の一歳年下の私は若干の懸念を抱いている。私は現在骨折で入院中のため、折った日から退院までの約15日は酒を飲まない生活が続いているが、10日以上飲まなかったことなど30年ぶりである。そして骨折の日までは恐らく約4000日連続でビールを飲んできた。

それがなくては生きていけない

 そうした恥ずかしい自分の状況を述べたうえで、山口氏の決意表明に懸念を抱く、いや心配してしまう理由は、この宣言がご自身を追い込んでしまわないかと感じるからである。私が気になったのは「アルコールを一生一口も飲まない」というアルコール依存症克服方法だ。

 この宣言は実に危うい。今後の生き方を、ここまで厳しく断定したことについてだ。「依存症」は「それがなくては生きていけない」というもの。となれば、本来は好きなものなのである。医師が依存症と診断したわけだから山口氏は元来無類の酒好きであるだろう。大酒飲みの論理というものは以下のようなものだ。山口氏にどれだけ当てはまるかは分からないが、私と周囲の大酒飲みはこうだ。

・食べ物は少し、酒は大量
・液体飲むならソフトドリンクより酒優先
・人が集まればそこに必須なのが酒の存在
・酒を飲むと、仕事の冴えがより高まると考える(そんなワケないが)
・酒を飲まないで長生きするなら、酒を飲んで数年早死にすることを選ぶ
・飲食店でメニューをもらったらまず見るのは酒のページ
・もらって一番嬉しい手土産は缶ビール
・おいしいものを食べているのにそこに酒がないと損した気持ちになる

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